それは、輝く星空のように
「待てやコラ」


・・・が、制服の襟を後ろから掴まれる。


暴力反対。


「ぎぶみー」


一度区切る。


「まねー」


「アイキャント・スピーク・イングリッシュ」


「金よこせ」


「・・・・・・」


お礼は言わなくてよかったな、と思った。


「五千円だ」


1日でストーカーを調査し、撃退した、彼の優秀さを知った。


そして、再確認した。


彼は、金の亡者だ。


わたしですら退くほどの。


財布から五千円札を取り出し、せんぱいに渡す。


「毎度」


金の亡者は、金を受け取ると先に行ってしまう。


さらば、わたしのバイト代。


向こうに行っても元気にするんだよ。


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