それは、輝く星空のように
――あいつの兄だったということを。


約束のときはきた。


天高く、拳を握りしめる。


高く、高く・・・星を掴むように。


薄汚れた空にある、唯一の輝く星。


「菜月・・・」


たとえ、それが禁じられた想いだとしても。


彼女の平穏を守ると誓ったのだから――


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