DEATH LIFE
 「出来上がっとるよ、持って来るから少し待ってなさい」

 「はい」

 店主は奥へと歩いて行った。

 「これはもしか……っ!?」

 ゴン!

 店内を跳び回る俺の頭にアユの拳が飛んで鈍い音を響かせた。

 「大人しくしろ!遊びに来てるんじゃないのよ!」

 「ふぁい……」

 俺は頭を抱えてしゃがみ込んだ。

 「待たせたね、これじゃよ」

 奥から店主が黒い饅頭のような物を持って戻ってくる。
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