DEATH LIFE
 「何も知らない、私達は言われたターゲットを殺すだけ……」

 「あの人が死んだらあの子達はどう――」

 「わかってるわよ!!」

 俺の言葉はアユの叫ぶ様な声で遮られた。

 「あなたに言われなくても、あの人が死んだらあの子達も困る事ぐらい――」

 消え入る様な声でアユは続ける。

 「私だって好きでこんな仕事してるんじゃないわよ……でも、私達には二つしか選択肢はないの。死神となり生きるか無に還るか――」
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