DEATH LIFE
死神の死
 会社に着いた俺達を迎えたのは、眉間に皺を寄せたハ大王と俯いて肩を震わせるリーとルミエルだった。

 「おはよう……ござい――何かあったんですか?」

 俺のすぐ後ろから入ったアユはハ大王とリー、ルミエルを一目見ると何かを察したのか唇を噛み締めて視線を床に落とした。

 「……シレルマルスが――死んだ」

 「は?」

 事情が飲み込めないでいる俺は、ハ大王に大股で歩み寄ってその肩を掴んだ。

 「何言ってるんですか?だって昨日一緒に歓迎会したじゃないですか!あんなに元気な人がいきなり死ぬ訳無いでしょ!?」
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