DEATH LIFE
 「あんたは――」

 「カナデ!やめてっ!!」

 アユが後ろから俺を抱くように押さえる。

 「ハ大王は悪くないの……だからやめて……」

 「……すまない」

 ハ大王は手を顔の前で組み、その上に額を付けて俯いた。

 「何なんですか――死神って一体何なんですか……」

 誰も俺の言葉に答える人間はいなかった。

 「とりあえず――私が調べる、わかるまではみんな今まで通り任務をこなして」
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