DEATH LIFE
 しかし変化はゆっくりと、確実に起こっていた。

 三日後、出勤した俺はハ大王から任務を言い渡された。

 「カナデももうそろそろ一人立ちしてもいい頃ね、今日の任務からアユとは別行動しなさい」

 「えー!!まだ早いですよ!」

 不満の声を上げたのは俺ではなくアユだった。

 「まだ一人でなんて無理ですって!」

 ハ大王のデスクに両手をつき、身を乗り出してアユは抗議した。

 「これは命令よ!」
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