DEATH LIFE

　ハ大王の一言に抗議は掻き消され、アユは渋々了解する。

　「はい……」

　肩を落とし落ち込むアユに俺は明るく声をかけた。

　「大丈夫だって、散々お前に特訓されたんだから」

　「カナデ……気をつけてね？ハンカチとティッシュ持った？知らない魂について行っちゃだめよ？わかった？」

　「おいおい、お前は母親か！？」

　アユの表情が真剣そのもので、俺は精一杯の笑顔で言う。

　「そんな顔すんな、何にも心配する事なんてありゃしねえよ」