DEATH LIFE
 「ん?」

 アユは横になり、俺の胸に頭を乗せる。

 「ごめんね?」

 「何だよ突然?」

 「ずっと謝らなきゃって思ってた、間違ってカナデの魂を刈った事――」

 「ったく、おせえよ」

 「うん……ごめんね」

 「まあ、なんだ……死神の仕事ってのも悪くなかったな」

 アユは俺の胸に顔を付けて、震える声で言った。

 「優しい――ね……カナデは……」
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