DEATH LIFE
 「誰がだよ、優しくなんかねえよ」

 「ありがと……大好きだよ、カナデ――」

 「俺も――」

 言いかけて俺はアユの異変に気が付いた。

 「おまっ……足が――」

 「うん――始まったみたい……」

 アユの足はまるで小さな蛍の様な細かい光の粒になり、拡散していく。

 「カナデ……カナデに出会えてよかった――」

 「アユ!」

 俺は光の粒を集めようと手を振り回す。
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