DEATH LIFE
 「キスして?私の最初で最後のキス――」

 俺は頷いてから、顔を近付ける。

 「大好きだよ、カナデ――」

 「俺も――アユが好きだ……」

 息が掛かるぐらい近付いたところで俺は目を閉じた。

 「嬉しい――カナデ……」

 「アユ――」

 唇が触れる前の刹那、アユは光の粒となり散った。

 「あああぁぁぁぁぁ!!!」

 
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