DEATH LIFE
 「ガフッ……」

 ハは血を吐いてその場に倒れた。

 「ばか……な――その傷……お前も助からないぞ――」

 「俺は元々差し違えてもお前を殺すつもりで来たんだ、命なんて惜しくない……」

 「こんな事をすればお前……も、白……か……いに――」

 ハの言葉はそこで途切れ、その先を言う事はなかった。

 アユ――

 見てるか?

 こんな事をしてもお前が帰ってくるわけじゃない……

 わかってる……
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