DEATH LIFE
 歳は二十歳そこそこ、小柄で痩せていて、それでいて豊かな胸。

 大きな瞳にスッと通った鼻筋、均整のとれた輪郭。

 あまりに出来過ぎていて、この世のものではない様に感じる程だ。

 まあ、この世のものではないけど。

 「行くって天国?それとも地獄?」

 「どちらでもないですよ。あなたが今から行く場所は『幽界』と呼ばれる場所で、現世と天国や地獄の間にある世界です」

 「ふーん……そんな世界があるんだ?」

 「はい、多分」
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