DEATH LIFE
 夕日に照らされた室内に、アユの動かすペンの音だけが響く。

 「今回のアユの様に、ただ『間違えた』だけなら良かった――でも彼は『間違えた』のではなく『故意に間違えた』の」

 「故意にって……わざと違う魂を?」

 「そう、彼はその任務の最中に見付けた女性の魂を――ターゲットではないのをわかった上で刈った……」

 「何故……?」

 「ケンヤは見つけてしまったの――生前の最愛の女性を……」
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