DEATH LIFE
 「じゃあしゅっぱーつ!」

 「あっ!おいっ!ごまかすな!」

 死神はないはずの地面を蹴るかのように、フワリと高度を上げて行く。

 「え!?まじか?どうやってついていけって言うんだよ!」

 死神は俺の声に振り返ると、今度は滑り台でも滑るかの様にスルスルと降りてくる。

 「どうって、今見てたでしょ?こうだよ」

 それだけ言うと再びフワリと昇って行き、人一人分程上がった所で止まった。

 「あのさ……なんの説明にもなってないから」
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