DEATH LIFE
 「二つ名?」

 俺の問いにハは表情を崩して答える。

 「そう、一応規則だからね。みんな二つ名を与えられるのよ」

 なんとなく『二つ名』とゆう響きは心地良いのでいいのだが……

 「なんで侍?」

 「なんでって貴方日本人でしょ?」

 「はあ、そうですけど……」

 「日本と言えば、ちょんまげ侍でしょ!」

 ハは満面の笑みを浮かべて言った。それはもう素晴らしい笑顔で――

 あんた何時の人間だ!?

 とは言えなかった。
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