DEATH LIFE
 「まあ……それもそうね。仕方ないから私が引っ張ってあげるわ」

 死神はあっけらかんとして言いながら、手を俺の方へ差し出した。

 俺は殴り倒したくなる衝動を抑えて、顔の筋肉をひくつかせながら言われた通りに死神の手をとる。

 「……」

 「……」

 手を握り合い、見つめ合う俺と死神。

 「な、なんだよ?」

 「手を握ったからって、勘違いして変な事しないでよ!」

 「するかぁ!!」

 何なんだこいつは!?
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