DEATH LIFE
 どう扱っていいものかわからずに、とりあえず画面を触って見る。

 「いらっしゃいませ」

 触ると同時に画面にオペレーターらしき、黒と赤を基調にした制服を着ている女性が写った。

 「おわっ!」

 我ながら田舎者っぽい反応をしてしまい、慌てて見回した。

 もちろん誰もいるはずはないのだけど……

 「木原 奏様ですね?」

 こちらが見えているらしく、女性は話しかけて来た。

 「はい、そうですけど……」
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