DEATH LIFE
 俺はアユが手に持っているデスサイズを指差しながら言う。

 イメージ通りの死神の鎌にしか見えない、それは他の3人の持っていたデスサイズも同じだった。

 「違うわよ、これは飾り、本当のデスサイズはこうして出すの」

 アユはそう言うと、自分の右手で左胸に手を当てて目を閉じた。

 程なく手を当てた部分が『黒く光り』始める。

 「黒い……光――」

 幻想的な黒い光に見とれて、俺はツッコミを入れるのも忘れていた。
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