DEATH LIFE
 アユの手を当てている部分から何かの柄のような物が15センチ程出て来ると、アユはそれを掴んで一気に引き抜いた。

 「か……ま?」

 アユが手にしていた物は黒い柄の先に、三日月の様な赤い刃の付いた鎌だった。

 持ち主の身長をも超える程のでかさ。

 「おぉ!!凄いな!ちょっと見直した!」

 鎌を持ち仁王立ちしたアユの姿は見とれるのに十分な魅力を有していた。

 こいつもれっきとした死神なんだな……

 でも――

 哀しそうに見えた……
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