チョコレートな恋人

手を振り払われる

彼女はやっと俺の顔を見て

 「郁くん……?」

泣いていた

頬に涙の後が

 「……なんで?…っ…え」

勝手に手が出た

彼女の細い躰を抱きしめていた


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