チョコレートな恋人

彼の顔が近い

私は動けない

彼の顔が離れると

 「これで信じてくれた?」

パンッ

手が勝手に彼を叩いていた
 「最低っ!」

口が勝手に彼に言った

ダッ

足が勝手に屋上を去った

ツーッ

目が勝手に涙を出していた

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