先輩と卒業
教室に戻り席についた私は最近買ったばかりの本を読む。
寒くて手がかじかんでしまう。
「寒いなぁ〜...」
独り言を漏らした。
「私の心は温かいのに...」
...............はい?
私、何も言ってないんですけど…
あ、やっぱりか...
「勝手に何言ってんの〜?ちぃ〜彼氏んとこ行くんじゃないの?」
あごに手を添えて下を見た。
「ちょ〜っと心を読もうかと...」
ヘヘッと笑う。
酒井千夏(サカイチナツ)
私のまとも?友達
「ゆちょんが読んでる本何〜?」
「ゆちょんとかやめてよ〜!」
あきれたように私は言った。
「気にせず!気にせず!ねっ?」
明るいちぃ〜はやっぱり可愛いといきなり改めて思ってしまった。
ーーヴーッヴーッ
私の携帯が鳴った。
昼にメールとか珍しいな...
ーーパコッ
携帯を開いた。