先輩と卒業



「でも怖かったの!颯太達が私がこの学校にいることを誰かに話すんじゃないかって。だから学校には留年のことを、内緒にしてもらってたの」





ちぃ〜の目からさっきよりもたくさんの涙がポタポタと流れていた。






ちぃ〜のことがようやく
良く分かった気がした。






「教えてくれてありがとう...私ちぃ〜のこと好きだよ。ちぃ〜が辛かったこと話してくれて、ちぃ〜がどんな子か分かった。叩いたことなんて小さな痛みだよ。ちぃ〜の方がずっと辛いもんね」





私はそう言ってちぃ〜を抱きしめた。




「ゆちょん本当にごめんねっ...ありがと...」





━━━━次の日








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