義理ではなくて、本気です
「吉野さん、あのさー」

町田さんに声をかけられる度に緊張する。

日に日にバレンタインは近付くのに意識しすぎで疲れる。

「…大丈夫?」

思わず、ボーッとしちゃった。

「すみません」

慌てて頭を下げる。

会話の途中で意識が飛んでしまうなんて。



重症だわ、私。
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