義理ではなくて、本気です
「ちょっと、情報!」

2月10日。

アカリさんが慌てて私の腕を掴んでトイレに連れて行かれた。

「内勤の女の子で町田を狙っている子がいるよ!」

「えっ…?」

「さっき、その子がボクに町田の事を聞いてきたからさ。
…告白しなくても、町田にアピールしようよ!!」

アカリさんは私の肩を両手でギュッ、と掴んだ。

「恥ずかしいとか、フラれたらどうしようとか悩んで後悔するなら言って後悔しなよ!」
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