車内恋愛


そして入学式。式は学校より3、4駅離れた立派なホールにて行われた。


この週は、道具・教科書等の受け渡し、自己紹介、オリエンテーションで終わった。


バイトに行きながらも、土日は学校に必要な物の買い出し・準備に追われていた。


月曜日、朝4時起床。

張り切り過ぎて、弁当を作ってもまだまだ時間があり、薄暗い中、ルゥちゃん(愛犬)の散歩をするほどの時間に余裕があった。

ドライヤーにバリカン、ギロチン爪切り、実習靴や実習着、道具入れなど、旅行のお土産かっていう位の量と重さ。


駅までは自転車で10分。電車は一回乗り換えをして学校まで約一時間。

通勤ラッシュの辛さを初めて実感した。今までうちは 小・中学・高校は地元だったので、8時過ぎても間に合っていたくらいの近さだった。

しかし今は 7時前にはもぅ電車に乗っている。

もちろん眠い。

しかも 車内はぎゅうぎゅう。

だが、友達と喋っているとさほど気にしない。


村藤皐月(むらふじさつき)。小学からの親友。大学生で、双子の妹。

村藤萌(むらふじめい)。双子の姉。社会人で、和菓子屋の販売員、製造員。

伊瀬なるみ(いせなるみ)。大学生。サークルでバンドしている 超美人さん。

大抵はこの4人で、めいの早番か遅番で、さつきとなるみはとった講義次第で日によって会えるメンバーが違う。

数ヶ月が経ち、夏ももうすぐ!学校のみんなにも実習にも慣れてきた。
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