大好きだった
何が大丈夫なんだか自分でも分かんないけど


「大丈夫」だと、ばーちゃんに言いながら自分に言い聞かせているような…


でも「大丈夫」て言わないと、また翔ちゃんに戻ってしまいそうだから。


「舞花ちゃん?あの家に居てくれいんだよ?翔を追い出して、舞花ちゃんが居てくれた方が、櫂達が喜ぶ」

少し落ち着いた、ばーちゃんが私の手を握りしめ、呟くように話した。


「舞花ちゃんは…俺が連れてくから」


答えたのは、啓太くんで

私は、ばーちゃんに笑いかけた。


「ばーちゃん心配しないで、櫂と幸とは、連絡とれるようにしておくよ」


啓太くんが、ばーちゃんに近づきながら、言った。


「じゃあ~そろそろ」


私の隣に来た啓太くんに、手を繋がれ、病院を後にした。
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