大好きだった
翔ちゃんは、おばーちゃんと弟2人と4人で暮らしてた。


弟くんは、8歳と12歳


初めて家に行った時は、2人とも寝てた。


1階の和室が翔ちゃんの部屋で、縁側から入るようになってた。


部屋に入って


「神田さんの匂いがするぅー」


テンションMAXな美波が、部屋に飾ってある写真を舐めるように見た。


壁やテーブルには落書きがあったりで


翔ちゃんの友達の多さを物語ってた。


「これ、マコト君が書いたの?」


「これは、誰?」


「あっ元カノですか?」


と1つ1つを指差しで美波が翔ちゃんに聞いてる


「うん」とか「あぁ」とか面倒くさそうに、答える翔ちゃん2人の温度差がありすぎて、マコト君も私も苦笑い


「舞花ちゃんも、飲んだら?」


マコト君がビールを袋から出して手渡してくれた。


美波は、気分良く酔っぱらって、翔ちゃんのベッドに寝てしまった。


「もう3時じゃん、俺も寝よ」


マコト君は、ゴロンとぬいぐるみを枕にして横になった。


「マコト、おーいマコ風邪ひくぞ」


翔ちゃんが、マコト君の背中を軽く蹴りながら起こした


「あ…うん…」


もうダルダルって感じのマコト君は、寝ぼけながらも
フラフラと歩いて、美波の横に入った。
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