大好きだった
「谷口さん老けたよねー」

谷口さんは昔からいる看護師さんで、私が小さい頃は「おねぇさん」と言っていた。


「うわぁ、舞花ちゃん失礼なこと、流すように言った~」


軽く笑いながら、注射器を腕にさす谷口さんは、流石といった感じで、3本の血液をとった。


「じゃ、もうすこし待合室で待っててね」


言われれまま、診察室を出た。
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