大好きだった
「赤ちゃん…出来た」


病院から出た私は啓太ではない美波に電話してた


「えっ?はっ?赤ちゃん?」


突然の報告に戸惑う美波

「うん…赤ちゃん…美波?私…どうしたら…ぃぃ?」

歩道に座り込み泣き崩れてしまった私


「今どこ?今から行くからね舞花?動かないでね」


切れた電話を握ったまま涙を流した。


暫くすると息を切らした美波が私の肩を抱きしめ「大丈夫…大丈夫だから」と子供に言い聞かせるように肩を撫でてくれた。
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