大好きだった
「…落ち着いた?」


頷く私を確認して


ゆっくり歩きだした美波


「とりあえず…どっかに入る?」


「…帰りたい」


泣きすぎて、化粧も落ちてるし


なんだか目眩がする


早く横になりたかった。


「じゃ…啓太くん家行こう?」




啓太の家に着いて、ベッドに横になった。


「舞花?どうするの?」


心配そうに、私に布団を掛けてくれる美波


「うん…どうしよう…」


「啓太くんに言わないとね」


「うん…だよね…」


啓太が帰ってくるまで美波が居てくれた。


「あれ?美波ちゃん来てたの?」


部屋に入ってきた啓太は、美波が居ることに驚いて


私がベッドに寝てる事にも驚いた。


「具合悪いのか?」


「ぅん」


「病院なんだって?」


私を心配してくれてる啓太に返事も出来なかった


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