大好きだった
私の隣に立っている啓太の手を握る


啓太はギュッと握り返してくれた


でも、すぐに離された手


「俺ちょっと親方に電話してくるわ」


私の頭にポンと手を乗せ


啓太は病室を出て行った。

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