大好きだった
「ばーちゃんがさ…」


翔ちゃんの声に
少しビクッとなった


「ビビるなよ…」


「ごめん…」


「謝るなよ…」


翔ちゃんは、溜め息をついて話しだした


「ばーちゃんがさ、舞花に会いたいって、ずっと言ってた…でも俺から連絡できるわけねぇし…ばーちゃんに会うのが辛かった…」


「…そう」


「…ばーちゃん以上に…俺が舞花に会いたかったから…」


翔ちゃんの言葉に翔ちゃんの方を見ると


私をジッと見て、辛そうに笑った。
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