大好きだった
冬は陽が暮れるのが早い。

まだ夕方の6時だけど、薄暗くなってしまった空


まだ翔ちゃんは帰ってこない



幸がトランプで遊ぼうと部屋にやってきた。


「舞花~トランプしよう」

「いいよ!!!」


「翔兄は、まだ帰って来てないの?」


「うん、もうちょいしたら帰ってくるでしょ」


幸と2人リビングに行くと

ばーちゃんが ご飯を作ってた


「あー舞花ちゃん翔は、ご飯食べるかね?」


「どうだろ?電話してみる」


プルル~プルル~


「はい」


少し面倒臭そうに電話に出た翔ちゃん


「もしもし?翔ちゃん?」

「あぁ何?」


「ご飯どうする?」


「…食って帰る」


「わかっ…」

ピッ


私の返事を聞く前に


翔ちゃんが電話を切ってしまった。


私…何かした?


ご飯を食べる気分でも無くて…部屋に戻った。
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