大好きだった
自棄に呼び出しが長く感じる。


「あ"っ」


寝起きの翔ちゃんの声


「もしもし?」


「舞花か?」


目が覚めたのか、はっきりと私の名前を呼んだ


「うん、翔ちゃん何やってんの?」


きっと私の声は冷たかったと思う。


「……」


「翔ちゃん今すぐ〇〇総合病院に来て、ばーちゃんが運ばれた」


「えっ……」


「えじゃないでしょ、櫂も幸も不安で、私に電話してきたんじゃん、翔ちゃんが何してるか知らないけど、自分の家族ぐらい守りなよ」


翔ちゃんへの怒りが溢れでた、翔ちゃんも、初めて聞く私の怒鳴り声に焦ったみたいで「すぐ行く」と言って電話を切った。
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