大好きだった
打ち上げの用意をして、待ち合わせ場所に急いだ


出る時「舞花も翔兄も居ないのか~」なんて幸がグズッたから


「頑張れ、もうすぐ高学年」と宥め、渋々て感じで諦めたけど。


私が着いた頃には、クラスの半数は集まっていた。


「舞花ちゃん、来てくれたんだー」


学級委員の渡部君が、私を見て微笑んだ


「えっ…私来て良かったの?」


「うん、来て欲しかった、舞花ちゃんは大切なクラスの一員だから」


「……」


『大切』て言葉を、なんの戸惑いもなく使ってくれた渡部君に、照れてしまって苦笑いしてしまった。
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