大好きだった
美波の電話にマコトくんから着信があったみたいで


美波は、ほろ酔いでかけなおした。


「マコちゃーん」

「うん…酔ってる…舞花の店…わかった~」


電話を切った美波と一緒に店を出た。


「マコちゃん達が迎えに来るって~」店からのエレベーターの中で ご機嫌に話す美波


「私…マコちゃん大好きなんだよね~」


「知ってる」


「アハハばれてたか」


「付き合ったら?」


「うーん…どうだろ」


「いいじゃん、マコトくんも嫌いな子は、迎えに来ないでしょ?」


「うーん…でもマコちゃん女好きだからな~」


えへへ と笑う美波は、マコトくんの事が好きでしょうがないのが伝わってくる。


エレベーターを降りて、店のあるビル前に座りこむ


「舞花?」


「ん?」


「ずっと友達だからね…」

これから高校に行く美波


働く私…


いつも一緒にいれない寂しさが、押し寄せてくる


「うん」


と小さく返事をした私に

美波は、優しく微笑んだ。
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