大好きだった
♪♪♪♪♪~


啓太くんの携帯が煩く鳴りだした。


啓太くんは、焦って携帯を手にとり


「はい」と短く答えて


「うん…今?翔のとこ」


「……うん、わかった」


短い会話を終わらせた。


「翔…今から帰るって」


その言葉に顔を上げて、啓太くんを見ると、啓太くんは、困ったように笑った。


「翔と、ちゃんと話しな、もしダメだったら俺を利用してよ」


自虐的に笑って啓太くんは、帰っていった。


翔ちゃんが帰って来たのは、それから20分くらいたってからだった。
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