大好きだった
そのまま翔ちゃんの家に帰る気にはなれない


携帯をとり、美波に電話をした。


「もしもし」


「美波?」


「うん」


「あんた声酷いよ」


「なんか風邪ひいたみたいで…どうした?」


「今ばーちゃんの病院の帰り」


「そっか…仕事は?」


「休んだ」


「そっか…神田さんは?」

「さっき帰ってきたよ」


「……何か話した?」


「ううん、謝ってばっかりで言い訳もしてくれないんだ…私……疲れ…」










私は、そのまま3日間 意識が戻らなかった。
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