大好きだった
貧血をおこしたらしく、フッと体が浮いた気がした後 おもいっきり倒れた私は、頭を強く打ち付けたらしい。


目を覚ますと、啓太くんがベッド横の椅子に座ってた。


「……啓太くん?」


「舞花ちゃん、大丈夫か?」


啓太くんは、椅子から落ちそうな勢いで私に近づきナースコールを押した。


「大丈夫、私どうしたのかな?」


啓太くんは、今までの経緯を話してくれた。


「ねぇ…翔ちゃんは?」


「今から、みんなに電話してくるから」


私の質問には答えずに


先生や看護師さん達と入れ替わり、啓太くんは外に出た。
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