秘密~「ひみつ」のこと
「ユイちゃんいなくなって、お母さん、心配してたのよ」
母は、
咲ちゃんのお母さんと
仲良かった?かな?
「心配なんて…するはずありません」
そんなこと…
心配してるふりに決まってる!
あたし、
きつい口調で答えた。
「家のサキのとこにも、電話かけてきて、行き先の心当たりないかって…お母さん、小学校と中学、それに高校の学年全部の子に電話かけて聞いてたみたいよ…」
ハハ、
娘の友達も、
行き先の心当たりもないわけね。
「親ですもの…」
咲ちゃんのお母さんは、
涙ぐんでる。
「お母さん、今、入院してるのよ」
「えっ?」
「肝臓、癌、らしいわ…」
「いい気味…」
思わず、
口から出た言葉。
あたしの、
本心。
本心のはず…
でも、
なんか、
居心地悪い…
母は、
咲ちゃんのお母さんと
仲良かった?かな?
「心配なんて…するはずありません」
そんなこと…
心配してるふりに決まってる!
あたし、
きつい口調で答えた。
「家のサキのとこにも、電話かけてきて、行き先の心当たりないかって…お母さん、小学校と中学、それに高校の学年全部の子に電話かけて聞いてたみたいよ…」
ハハ、
娘の友達も、
行き先の心当たりもないわけね。
「親ですもの…」
咲ちゃんのお母さんは、
涙ぐんでる。
「お母さん、今、入院してるのよ」
「えっ?」
「肝臓、癌、らしいわ…」
「いい気味…」
思わず、
口から出た言葉。
あたしの、
本心。
本心のはず…
でも、
なんか、
居心地悪い…