秘密~「ひみつ」のこと
あたしの「ひみつ」とは関係なしに、
毎日は過ぎていく。

水曜の朝練、
いつもの時間。

でも、
体育館には、
カズとあたしだけ?

二人、
気まずい雰囲気。
って、
気まずいのはあたし?
カズ、
何で黙ってんの?

「今日って朝練なし?」

あたし、
黙ったカズに耐え切れなくって、
口を開いた。

「昨日の夜、連絡網まわってきた…」

「って、あたしの前カズじゃん。もしかして、ワザと?」

「サキ、最近おれのこと避けてるだろ?」

「…そんなこと、ない、ってことないか…」

だって、
何か、
マジわかんない。
何て言っていいのか…

「もしかして、この間の『ひみつ』のこと気にしてる?」

「あたし、誰にも言ってないよ!」

あたし慌てて否定した。

言える訳ないじゃん…

「嘘じゃないけど、俺気にしてないし。ただ、サキには知ってて欲しかったから…」














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