秘密~「ひみつ」のこと
「兄さん、兄さんは何でそんなに強くいられるの?」
「えっ、俺が強い?」
「そう、何時だって優しくて、強く見える」
「そんなこと、考えたことなかったけど…そうだなぁ、母さんの笑い顔、知ってるからかな…」
「母さんの、笑った顔…」
俺って、
母さんの笑い顔、
見たことないなぁ…
「母さんがまだ働いてて、俺が保育園に通ってた頃…仕事を終えた母さんが俺を迎えにくる。その時の母さんは、『良徳、お待たせ!』って満面の笑顔でさ、俺、寂しさなんて吹き飛んじまった」
「いつからか、母さんの顔から笑顔が消えて、それでも、俺、あの時みたいに、母さんに笑って欲しくてさ、俺が強くならなきゃって、いつの間にかそう思ってたのかもなぁ
~」
「俺もいつか、母さんの笑い顔、見れるかな?」
「見れるさ!きっと、もうすぐ!」
「俺、母さんに振りむいてもらいたくて、母さんに愛してもらいたくて、その気持ちが強すぎて、母さんの重荷になってたのかもしれないな…」
「親に愛されたいって、それ、普通だろ?」
「そうかな」
「そうだよ、そんなこと、お前が気に病むことじゃない!母さんが笑わなくなったのは、夫婦の問題だ!気にすんな!」
「えっ、俺が強い?」
「そう、何時だって優しくて、強く見える」
「そんなこと、考えたことなかったけど…そうだなぁ、母さんの笑い顔、知ってるからかな…」
「母さんの、笑った顔…」
俺って、
母さんの笑い顔、
見たことないなぁ…
「母さんがまだ働いてて、俺が保育園に通ってた頃…仕事を終えた母さんが俺を迎えにくる。その時の母さんは、『良徳、お待たせ!』って満面の笑顔でさ、俺、寂しさなんて吹き飛んじまった」
「いつからか、母さんの顔から笑顔が消えて、それでも、俺、あの時みたいに、母さんに笑って欲しくてさ、俺が強くならなきゃって、いつの間にかそう思ってたのかもなぁ
~」
「俺もいつか、母さんの笑い顔、見れるかな?」
「見れるさ!きっと、もうすぐ!」
「俺、母さんに振りむいてもらいたくて、母さんに愛してもらいたくて、その気持ちが強すぎて、母さんの重荷になってたのかもしれないな…」
「親に愛されたいって、それ、普通だろ?」
「そうかな」
「そうだよ、そんなこと、お前が気に病むことじゃない!母さんが笑わなくなったのは、夫婦の問題だ!気にすんな!」