秘密~「ひみつ」のこと

自信

「はぁ~」

マユの家での勉強会、
マユったら、
大きなため息。

「どうしたのぉ?マユ?またヨッシーがらみですかぁ?」

「やっぱ、わかる?」

「だって、マユが悩むなんて、ヨッシーがらみ以外考えられないよ」

「そうだよねぇ、あたしの弱点、ヨッシーだけだかんねぇ」

「で、どうしたのさぁ~」

「あたしさぁ~ヨッシーに迫ったのさぁ~こないだの日曜、ヨッシーんちで」

「えぇ~、キ・キス?」

「冗談言わないでよ、その先に決まってるでしょ!まぁ、キスもあたしから迫ったんだけどさぁ~」

「ヨッシーだらしないなぁ~女から迫らせるなんてさぁ~」

「ヨッシー、あたしに拒まれるのが怖いんだよ」

「マユがこんなにヨッシーのこと好きなのに?」

「あたしって、か弱い、守ってあげたくなる女のイメージ皆無だかんね。あたしだって、こういう自分、そうそう変える訳にもいかないしさぁ。でも、キスしてって言ったら、ヨッシーしてくれたんだよ…」

「もしかして、マユ、拒まれたの?」

「そう。『今は止めとこう』ってさぁ」

「家に誰かいた、とか?」

「それは確認済み。皆出かけて留守だった」

「う~ん、ヨッシーの男の何かに問題があったとか?」

「問題って何よ?」

「あたしにだって、わかんないよ~」

「引っ掛かるのは、その時、ヨッシーがマジだったってこと。あたしを抱けない、何か大きな理由があるんだよ」

マユが考えこむように、
遠くを見つめてる。

「あ~、駄目、もう耐えられない。あたし、確かめてくる!」

マユ、あたしを残して、ヨッシー探しに出かけちゃった。

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