秘密~「ひみつ」のこと
「ヨッシー、あんた、どうしたの?いつも綺麗好きのあんたがさぁ」

「…」

「まぁ、いいよ、ちょっとどければ座れるし」

あたし、
ベットの上に散らかった
ヨッシーの服を押しのけて座った。

「答えてよ!何であたしが抱けないのさ?」

自分の発した言葉に胸が詰まった。

ヨッシーは唖然として、
部屋の入口で立ちすくんでる。

あたし、
何言ってんの?

ヨッシーにさぁ、
こんなこと聞いたって、
余計に、
惨めになるだけ…

馬鹿なマユ…

あたし、涙出てきた…

「ごめん、もう、いい…」

「マユ…」

「あたし、あんたが好き。だから、初めて抱かれるのは、あんたじゃなきゃ嫌だったんだ…あんたの都合もおかまいなしで、あたしの勝手でごめん。もう、いい…」

あたし、
もう、
駄目。

ここから消えてなくなりたい…

恥ずかしくて、
惨めで、
悲しいよ…

身体が震えてきた…





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