秘密~「ひみつ」のこと
「あたしは、今のヨッシーが好きなんだよ!頭なんて良くならなくていい、今の優しい馬鹿ヨッシーが好きなんだよ!」

「マユ~、馬鹿は余計。俺、そんなに馬鹿じゃないし…」

ヨッシーがちょっぴり困った顔で呟く。

「俺もマユが、だ~い好き!」

ヨッシーがさらにきつくあたしを抱きしめる。

「なんか、マユ、フワフワしてない?」

「あっ、ブラしてないかも…部屋着のまま、慌てて出てきたから…」

「うわぁ、マユ、刺激的ぃ~って、また俺を襲いにきたんだなぁ~」

「ん、もう!じゃ、抱いてよ!」

「マユ、そんなに焦るなよぉ、俺、逃げないしさぁ。それに、今の俺、この部屋みたいな混乱状態。お前のせいだかんなぁ~」

「なに、それ?」

「お前の迫ってくる姿に悩まされてさぁ、寝れないし、勉強はかどんないし、最悪だよぉ」

「はぁ、やっぱり、あんた馬鹿」

< 205 / 235 >

この作品をシェア

pagetop