【企】*変わらないもの*
「哲ちゃん、会社はどう?」


上目遣いで心配そうに俺を見るあかり。


やっぱり不安顔。


あかりを、色んな所に連れて行ってあげたいし。


なのに、休みの昼間っから、俺のアパートで、今朝見た夢をマジ顔で語るあかり。


「……だいぶ慣れてきたかな?」


ふいに、欠伸をしてしまった俺を接したのだろう。


「そっかぁ〜でもねっ?私、哲ちゃんの事応援してるよ!!」


あかりの、優しさに俺はドキドキ。



「しばらく、ご無沙汰だな?」

そう言って、あかりを腕の中に収めていた。


そうする事しか出来ない今の俺。


不器用過ぎだよなっ!
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