片想い



「オトコ、苦手ならこんなとこ来んなよ。」



『ちっ、ちが・・・』

誤解されてる?
自分で来たって。



「抜けるぞ。 どーせ、オマエ、騙されてきたんだろ。」



『ぇ、わ、分かるの?』

なんでだろう。


「俺もだし。」


『そ、そっか。』


だから、不機嫌?
だったのかな?



「名前は? 悪い、さっき聞いてなかった。」


『 ぁ、ううん。大丈夫。ぇと、私は、み、宮瀬叶歌。』



「俺は天城爽夜。 普通に爽夜でいいから。」




『いっ、いえぃぇ、めっそうもないっ』


「ふっ、なんだそれ。」


『ぇ?』

「めっそうもないって、笑」





初めて笑った、。
天城くんが。






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