まじ恋のお薬を

中学3年というまだまだガキなあたしだけど、付き合った男は数知れず。


でも別れ話で泣かれた経験はあたしには無かった。


「だ…いき…?」


ここまで泣くとは思ってなかった。
あたしを本気で好きだった、って事なのかな。


何だか罪悪感が溢れそうになったとき、

「バイバイ美佳」

大樹はあたしを病室から追い出した。


パタンとドアが静かにあたしの目の前で閉まる。


「……」



大樹の泣き顔が頭から離れなかった。

ただただ罪悪感。


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